小笠原の旅記録(1日目)
生まれて初めて小笠原に行くというのに、新年早々、山手線の通勤電車に乗って、浜松町駅から竹芝埠頭に向かった。
朝、ツアーの集合が8時半ということだったので、普段平日早朝には乗らない通勤電車を乗り継ぎ、小笠原への船「おがさわら丸(通称:おが丸)」が出る、竹芝埠頭へ。浜松町の駅からほんの5分、船の帆をモチーフを正面にする埠頭ターミナルに着いた。私が着いた時に、ちょうどおが丸が、埠頭に着岸しようとしていた。ターミナル内では、すでに、小笠原や大島行きの船を待つお客さんでごった返していた。
8時半になり、ツアーの受付をして、乗船券を受け取った。10時出航なので、かなり時間が余ったが、写真を撮ったり、音楽を聴きながら時間を過し、乗船時間を待った。9時半ごろに2等客室に乗船(帰りの船で知ったのだが、出航間際に乗れば、定員にならず空きがあれば、何人か分のスペースを使える)。
10時ちょっと過ぎに、出航。見送りの人が、埠頭から手を振る。バックには、ビル街と東京タワー、そして「ゆりかもめ」。都心では、なかなか味わえない風景だ。25時間半の船旅の始まりは、風景のアンバランスさもあり、不思議な感じだった。
出航後、船はレインボーブリッジの下、台場近くを通り、東京湾を南下した。天気はどん曇で、かなり寒い。しばらくして船内で、昼食のおにぎりを頬張る。心配していた船の揺れは気にならなかった。午後は、ほとんど船内で、持参した本を読んだり、音楽を聴きながら過す。船内の2等客室は、言ってみれば雑魚寝場所で、あまり居心地は良くない。テレビがあり、NHKかビデオ上映がやっていたが、見ていてもつまらない。私のまわりのお客にも私と同じくモニターキャンペーンの資料を見ている人が多かった。
そうこうして気が着いたら、夕方。5時ぐらいから、持ち込んだビールやチューハイを飲んでいた。つまみやおにぎりをつまみながら、ゆっくりとした船の時間を過す。船の揺れも手伝い、1時間ほどでほろ酔いに。8時過ぎに船内のシャワーを浴び、寝る準備を始めた。
10時に船内が暗くなり、毛布に包まり眠りについた。しかし、船の揺れが気になり、寝付かない。天気は相変わらず、期待していた夜空は見られなかった。