第3回 最初の難所をめざして
前日、シアトルのユースホステルで韓国の青年と深夜まで話していたので、
翌日10時近くまで寝てしまった。私は起きて、少し慌てた感じで支度をして、
11時にユースホステルを出た。
シアトルのまちに着いてから、3日目の朝、ついに西部の旅の出発となった。 しかし、この日は昨日までの天気とはうって変わって寒い上、小雨が降ってい た。私は、宿を出てから、一旦北上し、エベレットというまちからロッキー山 脈まで東に向かうコースをとった。
シアトルのまちを離れ、初めて郊外の道路に出る。日本の道路と違い、路側 帯が広く、自転車が通れるスペースは広い。また、シアトルからある程度郊外 に行ったところでも、自転車専用道路があり、とても走りやすい。
ただ、アメリカの道路にはいくつか種類があり、日本で言う高速道路にあた る「インターステイトハイウェイ」は、料金が取られない上、片側3車線程度 で道路が広いため、車は平気で100mph(約160km/h)でとばす。そのため、原 則自転車は走行禁止となっているようだ。また、日本の幹線国道にあたるのが、 「U.S.ハイウェイ」という道路。こちらは、車線が片側1,2車線で自転車も通 れる。そのほか、日本の一般国道や県道などにあたる「ステイトハイウェイ (州道)」がある。
シアトルからは、「インターステイトハイウェイ」が北へ走っているのだが、 自転車は通ることが出来ないので、州道で北にあるエベレットのまちを目指し た。エベレットまでは、20~30マイル(約30km~45km)ぐらいだったので、2、 3時間で着くかと思ったが、大間違いで、坂が結構多く、曲がった道も多かっ た。さらに、道に迷ったりで、かなりアメリカの道に不安を感じた。
どうにか地図を見ながら、夕方前にエベレットのまちに着いたので、早速、 宿を探すことにした。エベレットのまちは、シアトルに比べ、かなり小さかっ たので、ユースホステルは諦め、モーテルを探すことにした。しかし、初めて モーテルを探すことになり、要領が分からないので、道路の看板を頼りに、 「Vacacy」と出ているモーテルで出来るだけ雰囲気がいいところを選らんだが 一泊40ドルと結構いい値段だった。ここでもモーテルの人の英語がほとんど聞 き取れず、自分の英語のリスニング力のなさを痛感した。
泊まったモーテルは、アメリカでは平均的な設備だった(ベットとシャワー・ バス、トイレ、テレビ、冷蔵庫付き)が、食事は出ないので夕食は外のスーパ ーでパンを買って食べた。
しかし、この日は、初日ということもあり、夕食を食べてベットに横になっ たらウトウト眠ってしまった。目が覚めたら、夜の10時を回っていた。
次の日、私は7:30にモーテルを出た。
出発してからまず、エベレットのまちの近くにあるジャンボ機で有名なボー イング社の工場行くことにした。しかし、工場近くに着いた時に、見学時間が 9時と13時ということを知ったのだが、すでに9時をまわり、13時までは相当待 つことになるので、工場の見学は諦めた。
工場見学を諦めたあとは、最初の難所とも言える峠越えことを心配した。 峠とは、シアトルなどのアメリカ西海岸から続くアパラチア山脈の峠で、ロッ キー山脈に入る前にどうしても越えなければいけないスチーブン峠というもの。
実は、シアトルのまちからは、富士山の高さをゆうに凌ぐレーニアの山が近 く、またこのレーニアの山はアパラチア山脈に属する。
エベレットのまちから今度は、U.S.ハイウェイ2号線を東に進み、川沿いの 道を走った。道路は次第に登りの様相を呈して、だんだんペダルも重くなって きた。また、自転車の後輪に荷物の重さがかかり、さらに進みにくくする。
エベレットのまちから登り調子でのんびり進むと、峠の前にキャンプ場があ ることを知り、この日は無理をせず、このキャンプ場で泊まることにした。テ ントは今回の旅で日本から持参をしていたが、実際アメリカで、テントをどの ように張って泊まるのかまったく来て見なければ、分からなかった。
この日もあまり無理はしなかったので、夕方前にキャンプ場着いた。このキ ャンプ場は、ワシントン州の管轄のものであり、受付で空きがあるか聴いてみ たところ、すでに予約でいっぱいのうようだったが、なんとか、ベンチがある 空きスペースにテントを張らしてくれた。
しかし、この日も受付の人の英語が聞きとれずかなり苦労したが、夜になり、 空を見上げると、日本では到底見られないような星の天体ショーを楽しめた。
私は夜空を眺め、疲れが吹き飛んだ気がした。
●3日目 7/29、くもり時々はれ、走行距離51.09mile
Seattle(WA)→Everett(WA)
●4日目 7/30、くもりのちはれ、走行距離70.47mile
Everett(WA)→Beckler River Campground(WA)
⇒ここまでの走行距離121.56mile
<第4回へつづく・・・>
シアトルのまちに着いてから、3日目の朝、ついに西部の旅の出発となった。 しかし、この日は昨日までの天気とはうって変わって寒い上、小雨が降ってい た。私は、宿を出てから、一旦北上し、エベレットというまちからロッキー山 脈まで東に向かうコースをとった。
シアトルのまちを離れ、初めて郊外の道路に出る。日本の道路と違い、路側 帯が広く、自転車が通れるスペースは広い。また、シアトルからある程度郊外 に行ったところでも、自転車専用道路があり、とても走りやすい。
ただ、アメリカの道路にはいくつか種類があり、日本で言う高速道路にあた る「インターステイトハイウェイ」は、料金が取られない上、片側3車線程度 で道路が広いため、車は平気で100mph(約160km/h)でとばす。そのため、原 則自転車は走行禁止となっているようだ。また、日本の幹線国道にあたるのが、 「U.S.ハイウェイ」という道路。こちらは、車線が片側1,2車線で自転車も通 れる。そのほか、日本の一般国道や県道などにあたる「ステイトハイウェイ (州道)」がある。
シアトルからは、「インターステイトハイウェイ」が北へ走っているのだが、 自転車は通ることが出来ないので、州道で北にあるエベレットのまちを目指し た。エベレットまでは、20~30マイル(約30km~45km)ぐらいだったので、2、 3時間で着くかと思ったが、大間違いで、坂が結構多く、曲がった道も多かっ た。さらに、道に迷ったりで、かなりアメリカの道に不安を感じた。
どうにか地図を見ながら、夕方前にエベレットのまちに着いたので、早速、 宿を探すことにした。エベレットのまちは、シアトルに比べ、かなり小さかっ たので、ユースホステルは諦め、モーテルを探すことにした。しかし、初めて モーテルを探すことになり、要領が分からないので、道路の看板を頼りに、 「Vacacy」と出ているモーテルで出来るだけ雰囲気がいいところを選らんだが 一泊40ドルと結構いい値段だった。ここでもモーテルの人の英語がほとんど聞 き取れず、自分の英語のリスニング力のなさを痛感した。
泊まったモーテルは、アメリカでは平均的な設備だった(ベットとシャワー・ バス、トイレ、テレビ、冷蔵庫付き)が、食事は出ないので夕食は外のスーパ ーでパンを買って食べた。
しかし、この日は、初日ということもあり、夕食を食べてベットに横になっ たらウトウト眠ってしまった。目が覚めたら、夜の10時を回っていた。
次の日、私は7:30にモーテルを出た。
出発してからまず、エベレットのまちの近くにあるジャンボ機で有名なボー イング社の工場行くことにした。しかし、工場近くに着いた時に、見学時間が 9時と13時ということを知ったのだが、すでに9時をまわり、13時までは相当待 つことになるので、工場の見学は諦めた。
工場見学を諦めたあとは、最初の難所とも言える峠越えことを心配した。 峠とは、シアトルなどのアメリカ西海岸から続くアパラチア山脈の峠で、ロッ キー山脈に入る前にどうしても越えなければいけないスチーブン峠というもの。
実は、シアトルのまちからは、富士山の高さをゆうに凌ぐレーニアの山が近 く、またこのレーニアの山はアパラチア山脈に属する。
エベレットのまちから今度は、U.S.ハイウェイ2号線を東に進み、川沿いの 道を走った。道路は次第に登りの様相を呈して、だんだんペダルも重くなって きた。また、自転車の後輪に荷物の重さがかかり、さらに進みにくくする。
エベレットのまちから登り調子でのんびり進むと、峠の前にキャンプ場があ ることを知り、この日は無理をせず、このキャンプ場で泊まることにした。テ ントは今回の旅で日本から持参をしていたが、実際アメリカで、テントをどの ように張って泊まるのかまったく来て見なければ、分からなかった。
この日もあまり無理はしなかったので、夕方前にキャンプ場着いた。このキ ャンプ場は、ワシントン州の管轄のものであり、受付で空きがあるか聴いてみ たところ、すでに予約でいっぱいのうようだったが、なんとか、ベンチがある 空きスペースにテントを張らしてくれた。
しかし、この日も受付の人の英語が聞きとれずかなり苦労したが、夜になり、 空を見上げると、日本では到底見られないような星の天体ショーを楽しめた。
私は夜空を眺め、疲れが吹き飛んだ気がした。
●3日目 7/29、くもり時々はれ、走行距離51.09mile
Seattle(WA)→Everett(WA)
●4日目 7/30、くもりのちはれ、走行距離70.47mile
Everett(WA)→Beckler River Campground(WA)
⇒ここまでの走行距離121.56mile
<第4回へつづく・・・>
7/27~7/30のルート地図(クリックすると拡大された地図が出ます)
シアトル郊外の川<左>とエベレットのモーテル<右>(シアトル郊外、エベレット)
峠から流れる渓流<左>とキャンプ場の様子<右>(Beckler River)