小笠原への旅記録('06春編、4日目)
前日の天気予報でも気になっていた今日の天気。やっぱりというか、風のあまりのうるささで目が覚めた。7時前のNHKテレビの天気予報を見ると、小笠原の波は4mの真っ赤のマークで、風は西よりのやや強い風。言うまでもなく、最悪のコンディション。
波風共に最悪です
天気予報を見た後、すぐに田中さんが部屋にいらっしゃって、「船は出せません。ケータ島行きのツアーで中止になったのは、今シーズン初です。残念です。」と。やっぱりと言うしかない。パパヤの船が出ないと言うことは、ほかの店の船も出ないと言うくらいなので、もちろんダイビング船もでません。パパヤでは、代替の陸ツアー(戦跡や山へのツアー)を企画していただいたが、海に入りたかったので、ツアーは諦め、個人で、正月行けなかった、ジョンビーチ・ジニービーチに行くことに決めた。
8時半ごろ、パパヤでマウンテンバイクを借り、風が強い中、小港海岸に向かった。小港海岸までは30分で着いたが、ここからは全て歩きとなるので、少し休憩し、9時ごろジョンビーチ・ジニービーチに向かい歩き始める。中山峠・ブタ海岸を順調に過ぎ、高山への分岐の道を高山の展望台の方に曲がる。高山からの眺めは、爽快で南島が一望できる。
小港海岸
ブタ海岸
高山を降り、再び分岐の道に合流し、しばらく歩くとジョンビーチに着いた。ジョンビーチにはすでに何人か先客がいたが、やっぱり波が高く、日本海の海を想像するほどだった。ジョンビーチからジニービーチへの道は、まったく目印がなく、かなり不安でしたが、船から何度か見ていたので、方向は分かっていたので、海岸沿いを人の踏み跡を頼りに進む。
ジョンビーチ
しばらくして、いきなり崖を降りるようなところに来たので、一旦戻り、別のルートを探してみたら、隠れた名所を発見!ちょうどジニービーチの崖裏あたりに、不思議な場所が広がっていた。そこは、言ってみれば、すり鉢状の砂浜の「蟻地獄」ですが、ど真ん中にやしの木が数本立っていました。どうしてこんなところにやしの木が立っているのかと思ったら、すり鉢状なので、雨などが真ん中に集まるようで、真ん中の砂が水分を含んで濡れているのです。自然の摂理というか、自然の力の凄さを感じました。
発見した「蟻地獄」
「蟻地獄」に驚いた後、別の道が見つからなかったので、最初の道に戻り、崖を降り、ジニービーチに向かった。こちらにも先客がいたので、ここから降りるしかないと思い、若干滑りながらジニービーチに着いた。前を行っていた先客に、どっか見覚えがあるなと思ったら、同じ部屋の阿部さんでした。彼は、原チャで私の後にジニービーチへ来たが、高山の分岐でもう1つのルートを通り、私を追い抜いたようで、まったく彼に気付かなかった。
彼と持参した昼ごはんを食べた後は、1時間近く、寝そべったり写真を撮ったりした。私たちの後は誰も来なかったので、本当にプライベートビーチ。さすがに波が凄いし、水温が低いので泳がなかったが、ジニービーチの砂浜の白さと海の青さは、ここが日本であることを忘れさせてくれる。
ジニービーチと南島その1
ジニービーチと南島その2
中国?から流れ着いたビン
まさにプライベートビーチ状態!
1時半ごろ、ジニービーチを出発し、帰りは順調に戻り、小港海岸には3時半に着いた。原チャの阿部さんとここで別れ、私は自転車で、途中の農業センターやお土産屋に寄り、5時前に宿に着いた。雲がなければ、高台にあるウェザーステーションで夕日を見ようと思ったが、雲が厚さを増していたので、断念した。
雲の隙間からやっと太陽が・・・
シャワーを浴び、6時半ごろ、パパヤ恒例の「さよならパーティー」に参加。今回パパヤに泊まっているお客さんが多かったので、全員の名前も覚えられなかったし、話をするのも無理だった。でも、しっかり特産の島寿司、カンパチ、シマアジ、そして亀の刺身、亀の煮込みを食べ、有機ワインやパパヤ特製のジントニックを飲みました。亀の煮込みは癖があるので好き嫌いが分かれますが、刺身は淡白なのでおいしいです。パーティーでは、前の席にスタッフの方だったので、テレビでやっていたドルフィンスイムをする主人公のドラマ「、「ある愛の詩(うた)」の話題になり、彼女は原作を読んだことがない(という私も数ページ読んだだけ)ということで、小笠原に来る直前に買った「ある愛の詩」の原作本をプレゼントしました。
島寿司
赤身が亀の刺身
亀の煮込み
パパヤのさよならパーティーでは特製のジントニックもいただけます
パーティー後は、さすがに明日のツアー参加のことを考え、10時ごろに就寝。