両親と私の生き方
先週末、大学院の合格の報告と必要な書類(保証書)を書いてもらうため、久しぶりに両親に会いに、父親の会社を訪れた。大学院の話は、両親にしていなかったので、びっくりしたようで、「ま~、苦しくなっても金だけはサラ金から借りるなよ。」と言って、お祝い金をもらってしまった。
父親の会社は、お店の看板やイベントなどで使うアクリル什器を加工する小さな有限会社。工場と事務所を兼ね備え、母親が唯一の社員という、言ってみれば「町工場」。会社では、大手や機械化された工場で加工ができないものを扱う。例えば、タクシーにつける会社看板、一点もののデパートのイベント看板やテレビ番組のスタジオセットなど小さなものから大きなものまでを、一枚のアクリル板から自分の腕でつくりあげる。本人でもよく言うが、父親は日本でも数本の指に入る、アクリル加工職人かも知れない。
父親は、私が生まれる頃から、この仕事をはじめ、その後独立して、会社を持っている。もうすぐ、職歴30年になる。父親は、いわゆる「団塊世代」の人間であるので、もうすぐ、普通の会社員ならば、退職という歳。しかし、父親は、いまだ現役の社長で、職人です。父親と母親しかいない会社だから、なかなか休みが取れていない日が続いている。
いままでずいぶん自由奔放にやってきた私が、そろそろ親にできることを考えるようになった。両親は、旅行がしたいといつも言っているから、近いうちに旅行にでも連れて行くのがいいのかな・・・。