地球環境映像祭と地球交響曲
今日は、ほとんど一日映画三昧でした。
午前中は、新宿御苑で今年で14回目となる「地球環境映像祭(アースビジョン)」のノミネート作品を、午後は前から見たいなと思っていた「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」という映画を鑑賞しました。
「地球環境映像祭(アースビジョン)」は、1992年から毎年行われている映像祭で、ノミネートされた世界の環境や自然をテーマにした映像を上映し、大賞を決めるものです。
今回初めて上映会に行きましたが、午後からの関係で、お昼まで作品をいくつか見てきました。子ども向けのショートムービーでは、フィリピンからエイリアンを人間に例え食物連鎖の大切さを訴えるアニメやアメリカから「スターウォーズ」をスーパーの農薬野菜たちと無農薬野菜たちの戦いにパロディー化した「ストアーウォーズ」など。どれも10分以下なのに、その国の特徴を出し、子どもに地球環境や自然の大切さを訴えていました。
そのあとは、NHKスペシャルの「ウォータークライシス」というシリーズの2回目を鑑賞。インドとアメリカの農業によって地下水が枯渇しているというものでした。日本も他人事ではない気がする映像で水の循環を乱しているいまの私たちの暮らしの矛盾を改め感じました。
お昼で、結局会場をあとにしたのですが、今回の「地球環境映像祭(アースビジョン)」では、「皇帝ペンギン」も特別上映されていました。しかし、移動のため私は観ることができず、DVDを借りて後日観ることにしました。
午後からは、青山に移動し、「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」第三番と第四番を見てきました。「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」は、10年以上も前から、龍村監督がシリーズで撮り続けている映画(第一番から第五番まで完成し、現在、第六番を撮影中)で、今回の第三番で私の好きな写真家、星野道夫さんが主演しています。
第三番の内容は、星野道夫さん(星野道夫さんについてはこちらとこちらにも書いています)が亡くなる直後完成したものなので、彼の関係する人が出演し、彼の生き方を回想するシーンや彼の書いた本の台詞から構成されています。また、彼以外にも宇宙物理学者のフリーマン・ダイソンやハワイの古代カヌー乗りのナイノア・トンプソンが出ていて、アラスカとハワイ、さらに生と死のつながりを人類の営みから描いています。「死」は、「生」の源であり、人類が進化する上で必要であったことが、深く私の印象に残りました。
さらに、夕方からは、「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」第四番を鑑賞(正直、しんどかったです!)。第四番は、ハワイのサーファーのジェリー・ロペスやチンパンジー研究の一人者のジェーン・グルド、さらに沖縄・伊是名島出身の版画家、名嘉睦稔さんなどが出演しています。こちらは、目に見えない他の生き物や自然からどのようなメッセージを受け取るかがテーマだった気がします。出演者それぞれの生き方がとても魅力的に描かれています。
上映後、龍村監督が次回作について、トークされていましたが、第六番のテーマはずばり「音」だそうです。ちなみに、第一番にはミュージシャンのエンヤ、第二番には映画『グラン・ブルー』のモデルで海洋冒険家のジャック・マイヨールなどが出演しています。
また、帰りがけ、数年前に仕事でご一緒したことがあるスウェーデン人のぺオ・エクベリさんにお会いしました。彼は、現在、ラジオ局「J-WAVE」で、環境やLOHASをテーマにした番組「LOHAS SUNDAY」に出演されている方で、環境のスペシャリストです。時間がなくあまりお話ができませんでしたが、今日も有意義な時間を過ごした気がします。