小笠原への旅記録('06春編、2日目)
夜中から海況が良くなかったので、船の揺れは昨日よりもひどくなっていた。ただ、幸い天気は回復に向かい晴れてきた。
海は荒れています
7時過ぎに、パンをかじり朝食を食べる。9時から、外のデッキでのクジラ観察会に参加しようとしたが、船内アナウンスで中止という放送が流れた。でも、折角なのでそのままデッキで、クジラ観察。1時間近く海を見ていたが、クジラの姿は見つからず。
荷物の整理をするため一旦客室に戻り、再び外のデッキに出た。インタープリターの新井さんがいたので、クジラの発見状況を伺ったら、「ちょっと前に出て、ブリーチングしましたよ。ケータ島の沖遠くです。」とのこと。ちょっと遅かったようです。残念。
無事到着!
11時30分ほぼ定刻で、父島の二見港に着いた。今回は、ダイビングのツアーにも申し込んでいたので、船を降りてすぐ、ダイビングのショップの方に集合時間などの説明を聞き、今回も宿泊先でパパヤのスタッフのところへ向かう。正月の時は、お客さんが10人ぐらい集まったが、今回はさらに多く、ざっと20人以上。
宿まで車でパパヤのご主人の田中さんに送っていただき、チェックイン。今回、2階の男性部屋は定員いっぱいの8人で埋まっていた。チェックイン後、すぐ「maki maki」に行き、正月に買えなかったTシャツとトレーナーを購入。すぐ宿に戻り、水着に着替えて、ウエットスーツ、3点セット(シュノーケル、マスク、フィン)を借りる。昼ごはんをゆっくり食べる間もなく、そのまま、パパヤの午後からのドルフィンスイムとホエールウォッチングの半日ツアーに参加。波と風の影響で、パパヤの船が出るか不安だったが、どうにか船を出していただいた。
「maki maki」の犬はマスコット
ツアー参加者は、15人ぐらい。二見湾を出たあたりからうねりが凄く、ミスパパヤ号でさえ大きく揺れていた。いつものように上デッキの後方に座り、後方の景色を眺めながら、イルカ、クジラを探す。二見湾から南下し、ジョンビーチ、ジニービーチ、南島を回るが、波が高く上陸どころではなかったです。
千尋岩(通称:ハートロック)
南島を過ぎ、程なくして、ザトウクジラを発見!親子のクジラのようです。ブリーチングをするほどの元気が良い、クジラではなかったが、ブロウや姿がはっきり見える近さでした。うねりが激しいので、カメラを構えるのも必死。油断すると海に投げ出されます。
ザトウクジラのブロウ
ザトウクジラの尾びれ
しばらく、クジラの親子を追ったあとは、潮の流れがない波が静かなところで、シュノーケリング。しかし、しばらく時化の状態だったため、視界が悪く、水温が異常なほど低い。これでは、ということですぐ上がった。シュノーケリング後は、再び二見港に戻る。正月に比べ、陽が長くなったので、サンセットは見られませんでした。
サンセット前
二見港に停泊中のおがさわら丸
部屋に戻りすぐシャワーを浴び、同部屋の方とツアーで一緒だったお隣の女性部屋の方の5人(私を含め6人)で、近くの居酒屋「ふくちゃん」に行きました。正月にも同じ部屋の人と行っていたので、今回で「ふくちゃん」は2回目。「ふくちゃん」は、安くておいしいとパパヤの田中さんもおすすめするお店。自己紹介から始まり、島の特産料理を食べながら、しっかりお酒を3,4杯飲んでいました。ご一緒したみなさんは、ほとんどが神奈川県民。そんな偶然にびっくりしながら、いろいろ話をしていくうちに、パパヤの田中さんと20年近くお付き合いがある方やダイバーの方、初めて小笠原に来る学生さんなど様々。でも、みんな小笠原や海が好きな人なので、すっかり盛り上がり打ち解けていました。
居酒屋「ふくちゃん」
宿に帰った後も、2階のベランダで2次会。この2次会の最中にちょっとしたハプニングが・・・。突然、近くの電線から「バン」と言う音がしたかと思うと、目の前の道路に鳥らしき物体が落ちていた。慌てて見に行くとくちばしの尖った鳥が身動きできずにいた。このままでは車にひかれるので、一旦、みんなで鳥を歩道に運んだ。先ほど飲んでいた方に獣医さんのたまごがいらっしゃたので、対処をお願いしました。結局、後にこの鳥は、「オナガミズナギドリ」と判明し、巣立ちしたばかりの若鳥が飛ぶのが下手で、よく電線や家にぶつかるそうです。対処方などが農協に張り出されていて、ダンボールなどで保護し、役場に連絡をすることが分かりましたが、翌朝そのオナガミズナギドリの姿はありませんでした・・・。
「オナガミズナギドリ」の若鳥は飛ぶのが下手
そんなこんなで、この日は、12時には寝ていました。