ペアレントトレーニング
今日は、会員である「日本ファシリテーション協会」の教育プロジェクト(部会)の勉強会が、関内の横浜市教育センターでありましたので、参加してきました。
午前中は、富士通の方から社員の有志によるボランティア活動の報告でした。活動は、主に小学校教員向けのIT講習会でしたが、富士通のような企業が学校に入って、研修を行うのは珍しい話です。うまくやれば、学校と企業の新たなビジネスモデルになりますが、教員の意識の低さが問題になりました。やっぱり、研修ってやらされている感が強いようです。
午後は、日本ファシリテーション協会の会員の方と神奈川県のLD(学習障害)親の会(にじの会)の方との研修プログラムの報告でした。
この中で、「ペアレントトレーニング」という言葉をはじめて聞きました。つまり、「親の教育」なのですが、ADHD(注意欠陥・多動性障害)やLDなどの軽度の発達障害を持つ子の親に対する子育て教育のことです。
軽度の発達障害を持つ子の親は、自分たちで悩みを抱えてしまうことが多く、なかなか我が子の子育てに対して専門的なアドバイスを受けたり、他の親との交流が取れなかったりすることが多いようです。
そこで、にじの会のように、親同士が集まり交流を図るグーループができ、子どもたちの教育方法やあり方を見つけ出そうとされています。
一番大事なのが、なぜ子どもたちが色々な問題行動を起こすのか考えてみることです。つまり、行動の裏には何か理由があるということです。これは、ABA(応用行動分析)の手法を使い、ただ悪いことをしたら怒るのではなく、しっかりどう思ってその行動をしているか探るものです。
ADHDやLDの子というのは、普段、気がつきにくいもので、サボっているように見えたり、落ち着きがないように見えたりしてしまいます。
あるデータでは、このように何らかの支援が必要で障害のある児童・生徒は、全児童・生徒の約7~8%(40人クラスで3,4人)というから驚きです。親のへ支援と同時に、学校や地域がこのような状況をもっと把握することがいまの日本の教育に求められている気がしました。