ホクレア号~ハワイの伝統航海術~
先週の旅行博のハワイのブースで、ハワイの古代伝統航海術を再現した原始カヌー(ホクレア号)が、来年の1月から世界を旅するプロジェクトを知りました。
以前の4月21日付けの書き込みでもハワイの古代伝統航海術を紹介しましたが、日本の小笠原も含め、太平洋の島々では、古代からカヌーによる遠洋航海が盛んでした。もちろんそのころは、コンパスもない時代だったので、広い海で頼りになるのが、航海士による星の位置や波・風の変化を読み取り航路を割り出す「スターナビゲーション」という航海術を使い、カヌーを操っていたと言われています。
ハワイに最初に移り住んだのも、このような海洋術を使いやってきたポリネシアの人々だと言われています。ハワイでは、1970年代に自分たちのルーツの見つめなおしやこの航海術を復活させようと、学術的にはじまったプロジェクト船が、「ホクレア号」(「幸せの星」という意味)でした。
しかし、ホクレア号ができたものの、実際に伝統的な航海術を操ることのできる人がいなかったので、プロジェクトメンバーの「ナイノア・トンプソン」が、海洋術をマスターし、タヒチ~ハワイ間の航海を伝統的な航海術で成功させています。
また、「ナイノア・トンプソン」は、3月11日付けの書き込みでも書いていますが、映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」第三番で自ら出演し、このプロジェクトのことが映像で納められています。
このプロジェクトから思うことは、小笠原でも実はこの伝統的なカヌーと航海術の復活を真似ることで、新たな島の文化ができる気がしています。小笠原も、現在、南洋踊りやフラなど太平洋の島々から伝わった文化を復活させています。日本の内地(本州など)と太平洋の島々の間に位置する小笠原。小笠原の文化的な特徴は、この辺にあると思います。
なお、今回は、このプロジェクトで、カヌーが来年の4月・5月と日本各地に寄港するようです。また、ハワイ州のプロジェクト応援ウェブサイトから、オリジナルTシャツを買うことができ、収益の一部がプロジェクト資金になるようですので、よかったらみなさんもプロジェクトに参加してください。
http://www.gohawaii.jp/hokulea2007/
すでに、私は、旅行博のブースでTシャツ1枚購入しました。