グーグルとウェブ進化論
グーグルとウェブ進化論
今週は、風邪のおかげで、まったく元気なしの1週間でした。回復基調にあるものの、相変わらず、鼻水が止まりません。今日も、ティッシュの箱、半分くらい消費しています・・・。
さて、明日の授業(スタートアップ・ストラテジー:英語だと難しい名前ですが、日本語で言えば「起業論」)の課題が、2つあります。
1つは、自分が考えた起業案をパワーポイントで仕上げること。こちらは、「ひとり旅のつくり方講座」という事業企画をメインに、個人で活動している(いろいろ活動しようとしているが最近は時間的・経済的制約で動けない・・・)「自分と出会う旅工房」の事業活動をまとめました。なぜ、その事業をするのかデータを探すのは大変でしたが、どうにか、今日の午後に完成。
もう1つの課題は、『ウェブ進化論』(ちくま新書、梅田望夫著)という本を読んでくることでしたが、この本に「グーグル」のことが、かなり紹介されていました。
「グーグル」については、ほとんどの方が名前はご存知だと思いますが、面白い会社で、世の中の情報を何でもウェブで実現しちゃおうという勢いで、進化をしています。自分の家の屋根まで見える「グーグル・マップ」や「グーグル・アース」など、検索サイトでは群を抜いて、活用させていただいています。さらに、ブログでは、「Google AdSense」(ブログ記事にあった広告と検索ボックスでの検索結果での広告)で、副収入の機会をいただいています。
また、動画共有サイトの「YouTube」の買収や某社の「ワード」や「エクセル」のファイルをウェブ上(無料)で編集できるサービスの発表なども最近話題になり、「グーグル」がニュースに出てこない日はないくらいです。
『ウェブ進化論』でも、ウェブの世界でのあちら側(つまりネット上のサーバでシステムを動かすので、ユーザーPCの負担がない世界)の紹介で、「グーグル」を取り上げていますが、著者のウェブの進化に対する万能主義的な文章の書き方が、腑に落ちません。
どうも、どちらかというとアナログ人間な私なので(でも、ちゃっかりデジタル社会にも順応しています)、この本には、人と人が面と向かう、何か人間くささのようなところが描けていない気がしてなりません。ウェブが進化し、世の中変わることは私も同意しますが、それとともに人は非ウェブの世界(つまり人間くさい世界?)の広がりも求め深めるべきでしょうと思います。
去年、訳があり某大学の通信教育課程で、『情報』というものを1年間学ぶ機会がありました。その課題の中で、『「情報社会」を読む』(青土社、フランク・ウェブスター著)というやや難解な本を読んだのですが、この本では、何人かの著名な人の『情報』の捉え方の紹介が書いてあったのです。この本を読み、トフラーがかつて、「農耕社会」、「工業社会」の次に来た、第3の波の「情報社会」であると言ったように、いまが「情報社会」だという考え方には共感できましたが、「情報社会」がいままでの2つの「社会」の上に成り立っているものだと感じました。
つまり、いままでの暮らし(ある意味人間くさい社会)がないと「情報社会」や「ウェブ社会」は成り立たないということです。
いままでの暮らしが崩れつつあるいまの世の中、まず優先すべきは、「ウェブ社会」ではなく、いままでの人間くさい社会ではないかと思っています。
みなさんは、これからの「ウェブ社会」と「人間くさい社会」、どう思いますか?