コラム

 その7 「ひとり旅の魅力について」

 私は、人の短い人生の中で、「ひとり旅」というのは、特別なように感じて います。

 学生の頃の「ひとり旅」を経験し、旅先での人の温かさと共に、「自分の成 長」というものを実感していました。それは、誰にも頼らず直面する困難に対 処しなければいけない場面が多くあり、それを何とか乗り切ったからだと思い ます。
 例えば、普段は家族や誰かが作ってくれた食事を、旅先では自分で作るとい う些細なことから、人によっては、生命の危機にさらされた危機一髪の場面で、 あの判断を自分でしたから困難を乗り越え、いまを生きているというという 「ひとり旅」もあるはずです。

 でも、旅であろうがなかろうが、直面する困難の壁がどうであれ、自分で困 難を乗り越えようと何かをすることは、自分の可能性を信じることにつながる と思います。「ひとり旅」でも自分を信じることが大きな力になります。
 寂しくても、辛くても、自分の可能性を信じてした「ひとり旅」は、きっと 他人に誇れる「宝物」になります。また、「ひとり旅」は、普段気づきにくい 自分の性格や「本当の自分」に気づくきっかけを与えてくれると思います。
 そう、「ひとり旅」には、多くの魅力が溢れています。

    (「ひとり旅のつくり方講座(海外編)」の報告書のあとがきより)

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